岸田首相、ジャパンモビリティショーを訪問

10月26日、岸田文雄首相がジャパンモビリティショーを訪れ、主催者展示「トーキョーフューチャーツアー」や「スタートアップフューチャーファクトリー」を視察されました。視察の後、首相は経団連モビリティ委員会の十倉雅和委員長、豊田章男委員長、有馬浩二委員長らと会談。自動車産業の枠組みをこえたモビリティ産業が未来の日本経済の牽引役となることへの期待を表明されました。
 
  


モビリティ委員会 有馬浩二 委員長(部工会会長・デンソー会長)


自動車部品産業、特に中堅・中小企業の立場から2点申し上げます。

1点目は、GX・DXなどの国内投資支援です。
カーボンニュートラルに向けた省エネ・再エネや、サーキュラーエコノミーのためのリサイクル材活用、 サプライチェーンにおけるデータ連携など、新規・追加で必要となる開発・設備投資の負担は、 特に中堅・中小企業にとって重く、補助金など更なる支援のご検討をお願い致します。
併せて、再エネは、安定・安価に調達できる環境整備、 リサイクル材は、量および質の確保に向けた静脈産業の強化や制度の見直しが必要であり、 データ連携につきましては、中堅・中小企業も参加しやすい仕組みづくりも重要な課題であると考えております。

2点目は、GXを進めるための独禁法の課題対応です。
電動化の進展に伴い、市場が縮小する内燃機関において、企業同士の連携・結合は、 事業の効率化と電動化領域へのリソースのシフトを通じて、GXを円滑に進めるとともに 自動車産業全体の競争力強化につながると考えております。

しかし、独禁法の制度・運用上の懸念から、一歩を踏み出しにくいという実態もございます。
こうした独禁法上の課題解決に向けて、基準の明確化、柔軟なルール設計など 環境整備を更に進めていただきますよう、ご検討をお願い致します。

詳細内容については、JAMA BLOGをご覧ください。(URL:https://blog.jama.or.jp/?p=5482 )