一般社団法人 日本自動車部品工業会
会長 尾堂 真一
このたび地域的な包括的経済連携(RCEP)協定が署名されました。今回の署名に至る交渉を担った、政府関係者の多大なるご尽力に感謝いたします。
日本の自動車部品メーカーは、顧客ニーズの現地生産と競争力のある製品輸出を実現すべく、グローバルにサプライチェーンを構築し事業展開を行っております。そのためにも、自動車部品がグローバルに障壁無く往来する自由貿易の拡大が極めて重要な課題と認識しております。日本の自動車部品産業にとっては海外売上の内RCEP14ヵ国(日本除く)は4割強を占め、本協定の合意によって域内の自由で公正な貿易環境が維持・強化されることを歓迎いたします。
今後とも、自動車業界にとって重要国であるインドの参加による域内サプライチェーンの更なる活性化と、裾野が広い自動車部品のサプライチェーンにおいて日本での生産・雇用の将来に対する確実性強化を期待しており、日本政府の引続き積極的な取り組みをお願いいたします。