このたび、一般社団法人日本自動車部品工業会(以下、JAPIA)は、日本自動車会議所が主催する第4回「クルマ・社会・パートナーシップ大賞」(CSP大賞)において、将来の自動車産業を支える人材育成の一助とすることを狙いとして、 国立大学法人豊橋技術科学大学と教育や研究に関する連携協定を2020年に結び、翌年より取り組んだJAPIA会員企業の技術者による「JAPIA講座」(*1)と「PBL型実務訓練」(*2)の活動が評価され、 グッドパートナーシップ事業に選定されました。
CSP大賞は、自動車産業で働く550万人の人々と自動車ユーザーによる地道な活動と様々な貢献に「ありがとう」と感謝を伝え、それぞれの素晴らしい取り組みが世の中に広がっていく一助になればとの思いから2021年より一般社団法人日本自動車会議所と日刊自動車新聞社との共催で創設されたものです。
今後は、JAPIA会員企業の協力のもと他の大学も含めた教育連携に関する活動を継続して、技術の発展、仲間づくりに貢献していければと思います。
最後に、ご協力いただいた豊橋技術科学大学、JAPIA総合技術委員会関係各社の皆様に御礼申し上げます。
*1「JAPIA講座」
世界におけるカーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーへの潮流のなか、自動車産業を取り巻く将来モビリティ社会を展望し、CASEと呼ばれる各分野での国内外の技術動向を把握することを目標としています。 内容は、JAPIA会員企業の技術者が各社の得意分野の講義を行い、自動車部品業界に関する実際の開発過程を知るとともに、自動車および将来モビリティが必要とする先進的な技術を理解する構成です。
以上の取組みのなかで、裾野の広い自動車関連技術,企業における研究開発活動などを学生が興味を持って学修するだけでなく、講師を担当した技術者のキャリパスも授業の中で触れられ学生自身の将来の進路を考える一助となっていて、多くの学生がJAPIA会員企業を含む自動車関連企業へ就職し技術者・研究者の道をすすんでいます。
*2「PBL型実務訓練」
実務訓練とは、豊橋技術科学大学の学部4年次学生が履修(必修科目)する産学連携教育の一つです。
実務訓練の一環で実施されるPBL型実務訓練は、Project Based Learning(課題解決型学習)が意味するとおり、複数の学生がチームとなり、企業から与えられる課題を解決するためにアイデアを出し合う形で実習が進みます。 ひとりで企業に派遣される場合に比べ、学生同士で議論しながら、そして指導担当者よりアドバイスを受けながら課題解決するプロセスは、高い教育効果が期待されています。
本件に関する問合せなど
JAPIA技術部 gijyutsu@japia.or.jp